2012年4月8日日曜日

メインテーマシンポジウムのシンポジスト決定!

○メインテーマシンポジウム:「子どもの心身症は予防できるか~周産期からの支援を通して~」(座長:宮本信也、井口敏之)
宮本信也先生(筑波大学大学院人間系)
吉田敬子先生(九州大学病院子どものこころの診療部)
小川園子先生(筑波大学大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻)
藤田一郎先生(佐賀大学文化教育学部) 
*宮本先生からは子どもの心と脳の発達をおさえたうえでの心身症の成り立ちの基本を学びます。
吉田先生からは、産後うつ病を中心とし、周産期から親子に関わることでどんな支援ができるか、どんな変化が起こるのかがお聞きできると思います。
小川先生からは動物実験から性ホルモンと養育行動・子どもの行動変容と具体的なお話が聞け、とても楽しみです。
藤田先生からは親子の関係性障害による心身症の予防と早期対応としての実践的な子育てプログラム、トリプルPについてのお話が伺えます。

僕自身このプログラムには相当エネルギーと気合を入れています。だからどうなるもんでもないですが。
宮本先生といろいろなやり取りをする中で見えてきたのですが、僕自身が取り上げたいのは、ストレスがかかれば多かれ少なかれ、下痢をしたりおなか痛くなったり、頭痛くなったり、胃腸の動きが悪くなったり、食欲なくなったりすると思うんですね。そういう心身症は僕自身もいろいろ持ってますが、自分なりにうまく付き合っていけばすんでしまいます。
 そういう心身症の予防を取り上げようということではなく、本当に育て直しからやらなきゃいけなかったり、長期不登校や摂食障害、自分の体のサインが全く読めなくてうまく対処行動がとれなかったり、そういう大きな問題を抱えてしまう子どもたちの心身症の予防をしたい。それは愛着関係の促進であったり、情緒発達が豊かに育つことであったりということなんじゃないかなと。実際に心身症のケースの発症したところからの治療は、そういうやり直しが起こったりするわけで、もっと前からうまくいっていれば、楽しい子育てになるでしょうし、通い合ういい親子関係になるのではないかと思うのです。
 そういう意味で、親の関わりの部分が一番変えやすく、それによって関係性も変わっていきます。それがホルモンやひいてはエピジェネティクスを含めた遺伝子の発現による変化、脳の変化も生んでいく、そんなことが証明されつつある昨今です。赤ちゃんを見ていて赤ちゃんの出すサインを、受け取る側が上手に受け止めて上手に返してやると、サインがよく出るようになって受け取りやすくなります。そうすれば返しやすくなるし、楽しくなります。心の発達に大きな変化を生んでいけるんじゃないかなと思っています。
 そういう点で、産後うつ病の問題はとても大きいです。赤ちゃんが見えなくなってしまいますから。そこのサポートは医療従事者が大きな力を持つところだと思います。
 最後まで迷ったのが、そこから先どうしたらいいのか何を伝えるといいのかと思ったのですが、特別な人が特別なそこでしかできない素晴らしいことをやっていることを紹介してすごいねえ、というよりは、誰でもができて、具体的な支援の方法が見えるといいかなと思いました。今現状で思いつくのは、親の育児支援の方法としてトリプルPを一つ上げてみたいなと思いました。昨年の学会の際に、藤田先生が「僕も心身症の予防を観点に挙げて、いろいろやっているんですけど、トリプルPが一番いいと思いますよ」って声をかけてくださいました。一つの提案として皆さんに知っていただけると面白いなと思いました。それでようやく固まりました。

いろいろな先生方から提案をいっぱいいただけました。とっても嬉しかったです。このテーマを取り上げてよかったなとしみじみ思いました。本当にありがとうございました。